Fruit Mergeは、無料・ダウンロード不要で遊べるスイカゲーム風の物理パズルです。時間制限はなく、スコアにも上限はありません。遊び方からスコアの計算、スマホやオフラインでの動作、スイカゲームとの違いまで、よく届く15の質問に開発者の私が答えます。
「どうやって遊ぶの?」のような素直な質問もあれば、「なぜこんなふうに跳ねるの?」と意表を突かれる質問もあります。掲示板やDiscordで同じ質問に何度も答えていたので、ひとつのページにまとめました。広報や問い合わせ窓口を通さない、作った本人の言葉です。
難しくていいのは作戦で、操作ではない。そう考えて、操作はできるだけシンプルにしました。画面を押すかタッチしてフルーツの位置を決め、ドラッグで調整し、指を離すと箱に落ちます。同じフルーツ同士が触れると合体して、1段階上のフルーツになります。さくらんぼ2個でいちご、いちご2個でぶどう。これを11種類くり返して、いちばん上のスイカを目指します。積み上がったフルーツが赤いラインを越えるとゲームオーバーです。チュートリアルも長い説明もありません。
さくらんぼ、いちご、ぶどう、ポンカン、オレンジ、りんご、なし、もも、パイナップル、メロン、スイカの11種類です。開発中にいくつもの組み合わせを試して、この11種類に決めました。ぶどうがスイカより小さいことは、説明しなくても誰でもわかります。フルーツを見た瞬間に、順番のどこにあるかがわかる。それがこの並びの狙いです。サイズや点数の一覧は全11種類の進化ガイドにまとめています。
ありません。初期の試作には制限時間がありましたが、テストプレイの評判が悪く、外しました。時間に追われると、よく考えて置くほど損をして、焦って落とすほど得をします。それではパズルではなくなってしまいます。制限時間がなくても、箱が埋まってフルーツが高く積み上がると、自然と緊張感が出てきます。焦りは時間ではなく、スペースから来る。そのほうが正直なゲームだと思っています。
終わりません。スイカは箱に残り、そのまわりにフルーツを落とし続けます。2個目のスイカを作って合体させる(ダブルスイカ)と、2個とも消えて22点が入り、スペースが空きます。点数が大きいのはスイカを作るほうで、合体で20点、お祝いの演出のあとにさらに200点です。ゲームオーバーになるのは、箱の中で落ち着いたフルーツが赤いラインの上に押し出されたときだけ。スイカは通過点で、ゴールではありません。
私がいちばん意識しているのは連鎖です。同じくらいの段階のフルーツを近くにまとめておきます。ぶどうはぶどうの近く、さくらんぼはさくらんぼの近く。1組が合体すると、できたフルーツが隣の同じフルーツに触れて、また合体します。1回落としただけで3回、4回と合体が続き、効果音が次々に鳴る瞬間は気持ちいいものです。ただし、連鎖ボーナスやスピードによる倍率はありません。いちご、ぶどう、ポンカンを作れば、一度に連鎖しても別々に作っても2+4+6=12点です。連鎖の組み方は高得点を出すコツ10選で、スコアの目安はスコア目安と最高得点の記事で解説しています。
計算上は1,024個です。1段階ごとに2倍になり、さくらんぼ2個でいちご、4個分でぶどう、8個分でポンカンと、10段階上がります。実際に1,024個のさくらんぼを集めることはありません。オレンジまでのフルーツも落ちてくるうえ、いくつもの段階で同時に合体を進めるからです。理屈はきれいでも、実際のプレイはもっと複雑。その差が、このゲームのおもしろいところだと思っています。
連鎖が目で追えるように、合体のタイミングを調整しました。2個のフルーツが合体すると、下にあったフルーツの位置に1段階上のフルーツが現れます。それが同じフルーツに触れると、すぐに次の合体が起きます。一瞬に見えるほど速く、でも何が起きたかは追える遅さ。そのバランスを探して、合体の間隔を何度も試しました。今は、2個が寄り合う合体のアニメーションが約0.1秒、新しいフルーツが大きくなるのに約0.5秒です。その先の合体はフルーツ同士が触れるかどうかで決まるので、連鎖の1回ごとの間隔は決まっていません。
最初の数個は、決まった順番で出ます。そのあとは、さくらんぼ・いちご・ぶどう・ポンカン・オレンジの5種類から、それぞれ20%の確率で選ばれます。オレンジより大きいフルーツが落ちてくることはありません。パイナップルやメロンは、合体を重ねて作るしかないということです。たとえば、ももがそのまま落ちてきたら、ゲームが薄っぺらくなってしまいます。だからこそ、オレンジが来るとちょっとうれしいのです。なお「フルーツ交換」を使うと、持っているフルーツを5種類のうち別の1つに変えられます。動画広告を最後まで見たときだけ使えて、交換に成功すると90秒間は使えません。
ダウンロードは不要です。遊びたいと思った瞬間に遊べるように、ブラウザゲームとして作りました。無料で、アプリストアもインストールもいりません。ストレージの権限も、アカウント登録も、数週間後の更新通知もありません。ダウンロードなしで遊べるスイカゲーム風のゲームを探しているなら、まさにそのためのゲームです。URLを開いて、読み込みが終われば遊べます。開発の初期にはアプリ版も考えましたが、ブラウザならスマホでも仕事用のノートパソコンでも、タブレットでも気軽に遊べます。ゲームはブラウザのcanvasで描画しているので、動きの滑らかさは端末とブラウザによって変わります。
今のブラウザ版では、途中のゲームを再開できません。ハイスコアも保存されず、スコアが出るのはゲームオーバー画面だけです。ほかの回と比べたいときは、スクリーンショットなどで記録しておいてください。ランキングや自己ベストの記録機能があれば、やる気が出る人もいるはずです。検討はしていますが、本当に必要な機能かどうか、まだ確信が持てていません。
遊べます。スマホのブラウザでも、パソコンのマウス操作と同じくらい正確に位置を決められるように、タッチ操作を調整しました。思っていたより何度も作り直しが必要でした。横にドラッグしている間、フルーツは落とす高さのまま止まっていて、指を離すと落ちます。ゲームは60fps(1秒に60コマ)を目標にしていますが、実際の動きは端末とブラウザによって変わります。
今は遊べません。ゲームはサーバーから読み込むので、最初に画像や効果音、物理エンジンのスクリプトを取得するための通信が必要です。読み込みが終われば物理演算は端末の中で動くため、通信が少し途切れても、遊んでいる回は続けられる場合があります。広告、フルーツ交換、ページの再読み込みには通信が必要です。Service Workerを使った完全なオフライン対応も考えています。技術的には難しくありませんが、今はゲーム自体の改善を優先しています。要望が多ければ作ります。
コンセプトは同じで、作りは別物です。Fruit MergeはCocos Creatorで作り、Box2Dの物理演算を調整しています。フルーツを落とし、同じもの同士を合体させ、スイカを目指す。この基本のしくみは、日本で生まれたスイカゲームのコンセプトから来ています。ただし物理のパラメーター、合体の点数とスイカのボーナス、フルーツ同士のサイズ比、見た目はすべて違います。将棋アプリはどれも同じルールなのに、アプリごとに指し心地が違うのと似ています。フルーツを落としたときの感触、ぶつかる様子、合体の音。そこはすべてオリジナルです。Fruit Mergeは、スイカゲーム風のルールで遊べるSFC Gamesのオリジナルゲームです。Aladdin Xの『スイカゲーム』の公式作品ではありません。違いの詳細はスイカゲームとの違いを比べた記事にまとめています。
私が遊んできたマージゲームの多くは、マス目を使っています。タイルをタップすると合体して、すべて決まった位置にはまります。Fruit Mergeにはマス目がありません。フルーツは物理演算で動く物体で、転がり、跳ね、落ち着き、実際の当たり判定で互いに影響します。マス目のゲームならコマがどこに収まるか正確にわかりますが、Fruit Mergeではだいたいの位置しかわかりません。物理という、完全には操れない要素が入るからです。計画と物理のせめぎ合いは、純粋なパズルよりおもしろいと私は感じます。もちろん、きっちり予測できるマス目のゲームが好きな人もいるでしょう。詰将棋が好きか、ビリヤードのショットが好きか、の違いです。
跳ね返りの強さは、いくつもの値を試して、狙って決めました。跳ね返りがゼロだと、フルーツは粘土のように着地した場所に張りつき、平らで動きのない山になります。強すぎると壁に当たって跳ね回り、どこに落ちるかわからなくなります。今の値は反発係数0.1です。物理らしい生きた動きはあるのに、予測できなくなるほどではありません。ぶどうがももに当たって転がり、別のぶどうの隣に収まって思いがけず合体する。そんな物理の偶然が、このゲームで私がいちばん好きな瞬間です。
よく届く質問は、この15問でほぼカバーできます。Fruit Mergeは、ダウンロード不要で遊べる物理パズルです。時間制限はなく、フルーツは11種類。合体ごとの点数とスイカのボーナスがあり、跳ね返りは細かく調整しています。ブラウザのタブで少しだけのつもりが、気づけば長く遊んでいる。そんなゲームを目指して作りました。
ここにない疑問は、全11種類の進化ガイドと上級者向けの攻略(英語)で、さらに細かい仕組みを解説しています。それでも解決しなければ、お問い合わせから送ってください。予想していなかった質問が、これまでもゲームを良くするきっかけになってきました。