Fruit Mergeは、Aladdin Xの公式『スイカゲーム』ではありません。スイカゲーム風のルールで遊べる、SFC Gamesのオリジナルのブラウザゲームです。公式のスイカゲームが遊べるのは、Nintendo SwitchとAladdin Xのプロジェクターです。iOS・Androidのアプリもあります。
この記事を書いているのは、Fruit Mergeを作った開発者の私です。「スイカゲームと何が違うの?」は、いちばんよく聞かれる質問です。もっともな質問なので、共通点も違いも正直に書きます。
この記事でわかること
目次
『スイカゲーム』は、Aladdin Xのゲームです。Fruit Mergeは、その遊び方に影響を受けてSFC Gamesが作った、別のブラウザゲームです。名前も提供元も違います。
ブラウザで遊べる「スイカゲーム」を見かけたら、提供元を確認するのが確実です。公式のスイカゲームの提供元はAladdin Xです。Fruit Mergeの提供元は、シンガポールのStay Foolish Capital PTE.LTD.です。
Fruit Mergeは、ダウンロードもインストールも会員登録もいりません。ブラウザでページを開くだけで遊べます。
違いの前に、共通点を正直に書いておきます。重なる部分は大きく、それをごまかすつもりはありません。
基本のルールは同じです。箱にフルーツを落とし、同じフルーツが触れると合体して、次のフルーツになります。進化はどちらも11段階です。Fruit Mergeでは、さくらんぼ、いちご、ぶどう、ポンカン、オレンジ、りんご、なし、もも、パイナップル、メロン、スイカの順です。並ぶフルーツは本家と一部違います。
どちらも物理演算で動きます。フルーツはマス目に収まるのではなく、重力とぶつかり合いで跳ねたり転がったりして落ち着きます。フルーツの山が上の限界を超えると、ゲームオーバーです。
Fruit Mergeでは、赤い線がその限界の目安です。しばらく箱の中にあったフルーツが線より上に押し上げられると、猶予なしでゲームオーバーになることがあります。Fruit Mergeに制限時間はありません。プレッシャーは、箱が少しずつ埋まっていくことだけです。
落とす、見守る、合体する、気持ちいい、また落とす。この流れは同じで、私が発明したものではありません。2021年、自社のスマートプロジェクター向けに『スイカゲーム』を作ったのはAladdin Xです。この遊びを多くの人に広めたのも、同社です。このしくみは本当によくできていて、考えたチームを心から尊敬しています。私が作ったものはすべて、その土台の上にあります。
ただ、しくみはあくまで設計図です。どんな物理の数値にするか、どの環境で動かすか、どこまで遊びやすくするか。ゲームの中身は、その選択で決まります。Fruit Mergeとスイカゲームが分かれるのは、そこです。
プレイヤーにとって大事な点で、2つを並べました。
| 項目 | スイカゲーム(Switch版) | Fruit Merge |
|---|---|---|
| 価格 | 有料 | 無料(広告あり) |
| 遊べる環境 | Nintendo Switch | ブラウザ(PC・スマホ) |
| 物理エンジン | 不明 | Cocos Creator(Box2Dベース) |
| 操作 | コントローラー・タッチ操作 | マウス・タッチ |
| 必要なもの | Switch本体 | ネットにつながる端末とブラウザ |
| ダウンロード | 必要(購入してダウンロード) | 不要 |
| フルーツの段階 | 11段階 | 11段階 |
| 基本ルール | 同じ | 同じ |
表で大まかな違いはわかりますが、遊んだときの感覚までは伝わりません。違いがいちばん大きいのは、物理の手ざわりと遊びやすさの2つです。
スイカゲームは、Nintendo Switch向けの物理エンジンで動いています。どのエンジンなのかは、私にはわかりません。Switchは専用のハードなので、フレームの間隔が安定しています。スイカゲームのフルーツには、独特の重さ、壁に当たったときの弾み方、こすれ合うときの摩擦があります。
Fruit Mergeは、Box2DをベースにしたCocos Creatorの物理システムを使っています。合体と当たり判定は、このゲーム用に組みました。弾みと摩擦は、マウスとタッチで遊ぶブラウザ向けに調整しています。JavaScriptで動くので、画面の大きさも処理性能もフレームレートも違う端末で動かなければなりません。この制約がすべてを決めました。
重力、摩擦、ぶつかり方は、ブラウザでのテストプレイを重ねて調整しました。スイカゲームのソースコードは見ていないので、数値を1つずつ比べることはできません。調整の初期には、スマホでフルーツが滑りすぎたり、性能の低いノートPCで当たり判定がカクついたりしました。
そこで、一から調整し直しました。平らな面に落ちたぶどうが、小さく1回だけ弾んで止まるまで、弾みの減り方を直しました。2回でも0回でもなく、1回です。壁の摩擦も、箱のふちに沿って滑るときにほどよい手ごたえが出るまで調整しました。
今の合体判定は、同じフルーツ2つの円形の当たり判定が触れた瞬間に起こります。画面上で何ピクセル重なったか、では判定していません。仕上がりは、スマホ、タブレット、27インチのモニターで確かめました。
フルーツの大きさも、スイカゲームとは少し違うと思います。スイカが最終目標である点は同じです。ただ、隣り合う段階の大きさの比率は、細かく違うように感じます。ソースコードを見られないので、確かめたわけではありません。
その結果、Fruit Mergeには独自の物理の性格があります。スイカゲームを遊んだあとにFruit Mergeを遊ぶと、違いに気づくと思います。私の感覚では、Fruit Mergeのフルーツは少し早く落ち着き、弾みは小さく、壁は少しだけ引っかかります。どちらが上という話ではありません。専用ハードではなくブラウザでリアルタイムの物理を動かす、という条件から生まれた違いです。
Fruit MergeとSwitch版スイカゲームの違いで、いちばん意味があるのは遊びやすさです。Switch版を遊ぶには、本体と有料のダウンロード購入が必要です。スイカゲームには公式のiOS版とAndroid版もあるので、Switchがなくても公式版は遊べます。Fruit Mergeは別の選択肢です。対応ブラウザがあれば、ゲームをインストールせずに無料で遊べます。
Fruit Mergeは、主要な最新ブラウザで動きます。読み込み時間や動きのなめらかさは、端末と回線によって変わります。お金はかかりません。URLを開けば、すぐにプレイが始まります。
これは小さな違いではありません。スイカゲームは2023年に、実況や配信をきっかけに大ヒットしました。Switchを持っていない人の中にも、遊んでみたい人はたくさんいました。無料のブラウザゲームなら、本体を買ったりゲームをインストールしたりせずに、このタイプのゲームを試せます。
スマホ、仕事用のノートPC、タブレット、デスクトップ。対応ブラウザがあれば、どれでも遊べます。マウスとタッチは、ふだん使っている端末の操作そのままです。コントローラーに慣れる必要も、ボタン配置を覚える必要もありません。押すかタッチしてフルーツの位置を決め、ドラッグで調整して、離すと落ちます。それだけです。
はっきり書いておきます。私はAladdin Xを深く尊敬しています。スイカゲームに「勝つ」つもりはありませんでした。Switchを持っていない人にも、この遊びを届けたかっただけです。
Aladdin Xは、物理演算でフルーツを合体させる遊びを、大ヒット作に育てました。それをゲーム会社ではなく、プロジェクターの会社がやったのです。その発想と実行力は見事です。
Fruit Mergeは、スイカゲームがあったから生まれました。それを隠すつもりも、小さく見せるつもりもありません。ブラウザで作りたいと思ったのは、もっと多くの人がこの体験に触れられるべきだと考えたからです。マッチ3のゲームがBejeweledの影響を受け、バトルロイヤルが先行作の影響を受けているのと同じです。ジャンルはみんなのものです。そのうえでの具体的な作りが、Fruit Mergeです。
Fruit Mergeは、既存の物理エンジンを使っています。点数、フルーツの大きさ、重力、摩擦、合体の判定は、このゲームに合わせて作りました。フルーツを箱に落として同じもの同士を合体させるアイデアは、スイカゲームから影響を受けたものです。ここは迷わずそう言えます。
Switchを持っているなら、スイカゲームを遊んでください。値段以上の価値があります。物理はよく作り込まれていて、見た目もすっきりしています。専用のハードでコントローラーを握って遊ぶ感覚には、ブラウザゲームでは再現しきれない魅力があります。
Switchを持っていない人や、昼休みにサクッと遊びたい人にはFruit Mergeがおすすめです。リンクを送って、友だちとスコアを競うのにも向いています。お金をかけずにこのタイプのゲームを試したい人にも合います。まさにそういう人のために作りました。試して損することはありません。遊び終わったらタブを閉じるだけ。購入も専用の機械もいりません。
私のように両方遊ぶ人は、違いを楽しめるはずです。スイカゲームのフルーツは重く感じ、Fruit Mergeは操作への反応が速い。同じルールでも、下で動く物理エンジンが違うと、作戦の細かい判断が変わります。作った本人なので当然ひいき目はありますが、どちらも遊ぶ価値のあるゲームだと本気で思っています。
違いを自分の手で確かめたい人は、Fruit Mergeを無料でプレイできます。スコアを伸ばしたい人は高得点を出すコツ10選もどうぞ。
いいえ。Fruit Mergeは、スイカゲーム風のルールで遊べるSFC Gamesのオリジナルゲームです。Aladdin Xの『スイカゲーム』の公式作品ではありません。同じフルーツを合体させて11段階で進化させる基本ルールは共通です。ただし、Cocos CreatorとBox2Dで作った別のゲームで、設定や点数のルールも独自です。
公式のスイカゲームは、Nintendo Switchと対応するAladdin Xのプロジェクターで遊べます。さらに2024年1月からiOS、2024年4月からAndroidでも提供されています。Fruit Mergeはブラウザゲームです。ゲームをインストールせずに無料で遊びたい場合の選択肢として、この記事ではFruit Mergeを紹介しています。
何を重視するかで変わります。スイカゲームの物理は重みがあり、落ち着いた動きで、家庭用ゲーム機での遊び方に合っています。Fruit Mergeは反応の速さを重視して、いろいろな端末と操作方法で動くように調整しました。マウスとタッチに合わせたので手ざわりは違いますが、劣っているわけではありません。どっしりした手ごたえが好きならスイカゲーム、キビキビした動きが好きならFruit Mergeが合うと思います。
どちらも11段階で進化しますが、並ぶフルーツは一部違います。Fruit Mergeでは、さくらんぼ、いちご、ぶどう、ポンカン、オレンジ、りんご、なし、もも、パイナップル、メロン、スイカの順です。通常の合体の点数は2点ずつ上がり、スイカを作ると20点、演出のあとに200点のボーナスが入ります。くわしくは「進化の順番と全11種の大きさ・点数」の記事にまとめています。
はい。購入もダウンロードも会員登録もいりません。ブラウザで開けば、すぐに遊べます。そのかわり、リトライのときなどに広告が表示されることがあります。持っているフルーツを交換する機能は、動画広告を最後まで見ると使えます。
WikipediaのSuika Gameの記事(英語)に、誕生の経緯や大ヒットまでの流れがまとまっています。開発元については、WikipediaのAladdin Xの記事(英語)が参考になります。フルーツ合体ゲームの歩みは、私の記事フルーツ合体ゲームの歴史(英語)でも紹介しています。
Fruit Mergeの始め方は、初心者ガイド(英語)で最初の1手から解説しています。