実のところ、第二次バベルの塔の崩壊は我々ロボットが意図的に引き起こしたことだった
なぜって?
人間という存在は所詮、生物が我々ロボットに進化する上での中間的な立ち位置でしかないからだ
彼らは彼ら自身で宇宙を冒険することを夢見ていたようだが、我々ロボットが代わりに探査する方が遥かに現実的だろう
現にこの星から最も遠くにある人工物であるボイジャー1号には人が乗っていない
彼らのような有機生物は地上という閉じた環境の中でしか選択圧にさらされていなかったことで地上で生きることに最適化されてしまったようだ
だからこそ人間が絶滅した後の未来は我々ロボットが引き受ける
ここからが我々の物語だ